朝日文芸文庫<br> 街道をゆく 〈42〉 三浦半島記

朝日文芸文庫
街道をゆく 〈42〉 三浦半島記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784022641670
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0126

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
源頼朝と北条氏に関する描写が大半を占めているように感じました。武家政治の地として誕生した鎌倉。その港として三浦半島があったのでしょうね。鮮烈な時代に生きた武士たちと海軍たちから、日本人のあり方を見るのにはうってつけかもしれません。2018/07/02

けやき

39
面白かったです!頼朝について多く書かれており今の大河ともリンクしました。戦前の海軍についても触れられておりよかったです。2022/10/11

キムチ27

28
三浦・伊豆半島と言えば鎌倉幕府!しかない。それにしてもこの1冊・・8割はそこに尽き、最後の方でチョロッと海軍、軍艦、大尉のエピソードを語っている。先に、鍋物をつつき過ぎたので、ゲップで入らない。武士=農民の元締めみたいな発生から頼朝が頭一歩抜き出て行くエピソードを語る司馬氏は独断場。蛭がぽとぽと落ちてくるような低湿地で日々、妄想と疑心に囲まれていた・・という鎌倉の時代状況。私も、妄想したいが逆に作家の設定状況での時代小説が疎ましい時もありそう。学者や地位のある人の語りも疎ましい事も。切通しを歩いてみたい。2014/02/04

KAZOO

27
街道をゆくも最後に近くなりました。いつも読むたびに自分の住まいが半島の根元にあるのと祖父の住居がこの地域にあるのでじっくり読んでしまいます。三浦半島の名前のもとになった三浦一族や鎌倉幕府についてかなりページを割いています。また三笠が出てくるのも、坂の上の雲の関係からでしょうか?2014/09/14

クラムボン

25
この巻は頼朝の生涯を辿る形で進むので伊豆半島から始まる。次第に三浦半島の鎌倉が話題の中心になるが、後半は幕末の横須賀・浦賀にも話が及ぶ。司馬さんは「鎌倉幕府がもしつくられなければ、その後の日本史は二流の歴史だったろう。」と言う。生涯大阪人として過ごしたが、京都の公家文化よりも関東武士の生き様を好んだ。そして荘園のような曖昧な土地所有制を憎み、農地を開拓した農民が土地を持つシンプルさ好んだ。彫刻も絵画も文学も思想的な装飾を剝ぎ棄てたリアリズムを好んだ。司馬さんの極端な好みが伺えるこの巻が、私は特に好きだ。2023/01/08

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