内容説明
少年が少女に託した愛のゆくえ、男が女に託した夢の結末…二人の間を通りすぎていったしばしの時間が、結ばれていたはずの絆を消し去ってしまい、やがて別離の時がおとずれる。恋多き少年の心のふるえと愛の揺らめきを、硬質な文体で描いた、清新なイメージにあふれた恋愛短篇小説１３編。
感想・レビュー
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あつひめ
69
あとひと押しできない…何故か背を向けたくなる…世の中に、恋人に、自分に。そんな男の弱さや自己防衛や優しさが次から次へと出てくる。短編集なのに話が続いているように感じるのは…男の心に潜む感情はみんな似たようなものだからなのか。男から見た女。男から見た男。女から見た男。女から見た女…。同性を見るときの自分の心に潜むものに気づいたときの気まずさ…。なんか、いろいろ考えてしまうなぁ。2013/08/09
