朝日文庫
阪神タイガースの正体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022618917
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】「スーパー・ヒーロー巨人の助演者」として全国的に道化的な存在となった阪神と、メディアが育てた阪神ファン。『京都ぎらい』の著者にして熱狂的阪神ファンの著者が、阪神と阪神ファンの正体を歴史的につきとめる、画期的阪神論!

井上章一[イノウエショウイチ]

内容説明

巨人の助演者として、道化的存在であった阪神。関西メディアに育てられたファンは、1985年の優勝で全国的に知られるようになった。何が私をおどらせるのか?長年にわたるファンの著者が、阪神という幻想がつくられる過程を、歴史的につきとめる。

目次

第1章 阪急、南海、そして阪神
第2章 ひきさかれた球団
第3章 プロ野球創世記
第4章 阪神をそだてたもの

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。国際日本文化研究センター教授。専門の建築史・意匠論のほか、風俗史、関西文化論など日本文化についてひろい分野にわたる発言で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドリル

12
★★2022/10/13

チョビ

6
なぜ大阪の球団というと阪神なのか。それを科学的に、職業野球の時代から現在のプロ野球の歴史を縦に語りながら、その中での阪神の存在の意味を半ば学術的に説いた本。関西の方が書いていらっしゃいますがNOお笑い。ひたすら歴史を丹念に洗ってみることと、阪神間の人々の気質を交えて出した回答が、重い。超重い。野球(選手)に対する考え方が戦前と現在では全然違うことに驚くが、野球選手のたたずまいとしては、私は戦前と現代のハイブリッドであればいいかな、と思う。2017/04/06

Gen Kato

2
プロ野球界の歴史と社会的立場の変遷を各文献から明らかにしていく冷静な流れから、時折ボルテージが跳ね上がる感じが何ともイイ味。江夏愛には泣けます。あと、資料とする本にこちらも覚えがある(虎マニア的に)ので、虫明亜呂無のあの文章、やっぱぐっと来るよなあ、などと共感したり。そして文筆業者として同意しかないあとがきの393頁。松村邦洋の解説も笑えました(親父最高)2018/06/08

渋谷英男

1
表紙と関係なく全体の2/3はプロ野球の歴史。1/3が阪神人気は関西メディア主導だという論。☆22017/08/07

Haru

1
「阪神タイガースの正体」と言うよりは、「観客動員数から紐解く日本プロ野球史」と言っても良いような内容でした。各球団の球団史をはじめ資料がたくさん引用されていて、その時々のプロ野球の受けとめられ方がよく分かって、楽しめました。2017/04/16

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