朝日文庫
上方学―おいでやす、日本の美と文化の宝庫 (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022617446
  • NDC分類 216
  • Cコード C0130

出版社内容情報

「上方」と「関西」「近畿」はどう区別できるのか。都が置かれたゆえに、上方人が味わってきた波乱の歴史、そして、上方文化・芸能がもつ「はんなり」と豊かな魅力とは――。関西育ちも知らない、奥深い上方の素顔が浮かび上がる。新しく20個のミニコラムも収録。目次:まえがき/復刊に際してのまえがき/第一章 そもそも上方って、どこですか? ①「関西」「関東」の境界線 ②「近畿」の呼称のルーツ ③「上方」現わる/第二章 上方三都物語 ①おっとりNARAの意外な素顔 ②しっかりKYOTOの大騒動 ③ちゃっかりOSAKAの奮闘記/第三章 芸能からみる上方文化 ①上方は芸能のデパート ②じつは身近な芸能用語 ③ハード神話の虚構/第四章 ほんで、どないする上方 ①おいでやす、美の王国へ ②二十一世紀、上方の戦略/主要参考文献/あとがき/復刊に際してのあとがき

内容説明

上方とはどこなのか?近畿や関西との違いとは?大仏に歓喜し鹿に泣いた奈良、政争に揺れた京都、首都誘致に沸いた大阪。三都の歴史をひもときながら、今なお息づく伝統文化の奥深さを紹介する。日本人の豊かな心のふるさと「上方」への愛に満ちた好著。

目次

第1章 そもそも上方って、どこですか?(「関西」「関東」の境界線;「近畿」の呼称のルーツ;「上方」現わる)
第2章 上方三都物語(おっとりNARAの意外な素顔;しっかりKYOTOの大騒動;ちゃっかりOSAKAの奮戦記)
第3章 芸能からみる上方文化(上方は芸能のデパート;じつは身近な芸能用語;ハード神話の虚構)
第4章 ほんで、どないする上方(おいでやす、美の王国へ;二十一世紀、上方の戦略)

著者等紹介

福井栄一[フクイエイイチ]
1966年大阪府生まれ。上方文化評論家。京都大学大学院法学研究科修了(法学修士)。大阪京大クラブ会員、ヒトと動物の関係学会理事。剣道2段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水無月十六(ニール・フィレル)

2
上方と聞いてどこを思い浮かべるか。上方の範囲から上方文化まで、具体的な事例を交えて独特の語り口調で書かれた本。序盤歴史的、地理的な話から後半文化的な話まで幅広く扱われている。上方というものを見直すためのもの。文化は時の流れというようなことが書かれていて印象深かった。歴史的建造物というハード面だけをありがたがってソフト面がないがしろになっているという指摘。伝統文化を広めるには露骨なのはいけないなど、考えさせられることは多かった。2016/05/31

tecchan

0
関東と関西の境界線ってどこ、いつから言われたの? 近畿と上方ってなに? などなど、知っているようで知らないことがたくさん載っていて目から鱗が落ちた。それにしても上方文化は深い。2016/12/04

わ!

0
なんと!あの「上方学」が増補版となって、また再版されているのである。もっともこの増補版、いうほど何かが増えていたわけでなく、おそらく最後の章が付け加えられていたのと、写真とコラムが増えていたぐらいなのだが、増補版であろうとも、オリジナルの「上方学」の箇所がやっぱり一番面白いのである。2013/02/28

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