内容説明
競馬の最終レースで有り金全て勝負する、激マズ蕎麦屋で「まずい」と叫ぶ、23年の時を超えて初恋の女性に告白する…。怒られようが、不審者に見られようが、やるときはやるのだ。愛と勇気の爆笑ルポに、著者自ら「恥ずかしい」と言うネタを新たに加えたデラックス版。
目次
第1章 ぼくはただキミと話がしたいだけなんだ(電車で知らないオヤジに話しかけ飲みに誘う;GWのお台場で孤独な男たちと人生を語り合う ほか)
第2章 そのひと言がなぜ言えない(電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす;激マズ蕎麦屋で味の悪さを指摘する ほか)
第3章 勝負のときはきた(皐月賞に30万円1点で挑みJRAの帯封付きの札束をモノにする;最終レースで有り金ぜんぶ勝負する ほか)
第4章 センチメンタルジャーニー(好きだと言えなかったあの女性に23年のときを超えて告白する;クラス一丸でさんざんイジメた担任教師に謝罪する ほか)
著者等紹介
北尾トロ[キタオトロ]
1958年福岡県生まれ。ライターとして様々な分野で活躍中。日本に「本の町」を作るべく、2009年より長野県伊那市高遠町で「ブックフェス」を開催。“ポストに届く分厚い手紙”を標榜するノンフィクション専門誌、『季刊レポ』の編集・発行人もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふ~@豆板醤
42
4!偶然古本屋で見かけてタイトル買い(笑)電車でマナー違反を指摘したり一人ぼっちのおじさんに話しかけて飲みに誘ってみたり..ちょっと勇気のいる(くだらない)ことに全力を尽くす様子が綴られている。特におっさん確保に苦戦するところが面白かった。ターゲットを決め近づくまでがまず大変で、その後も不審がられたり残念な結果に(笑)それでも懲りずにどんどんチャレンジする行動力?はすごい。不思議な脱力系エッセイ。2017/05/27
きいろ
33
投げやり気分だったので、いい気分転換になった。笑える。スルーしがちなこと、そもそも思いつきもしないことを言っちゃう行動しちゃうのすごいわあ。体当たりコミュニケーション!相手からしたら突拍子もなくて驚くだろうけど。2015/11/16
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
32
鼻毛は出てないが、鼻血が出た。5日間も出続けた。どうやら深刻な欲求不満のようだ。さらに、血圧を測ると168あった。不健全だ。そこで、全身にグレープフルーツ果汁を浴びてみたものの効果がない。手のひらに「おっぱい」と3回書いて呑み込んだり、パンクした「南極2号さちこ」を修理してみたが、それでもだめだ。サザエさんを観てもぜんぜん和まない。もうあとは滝に打たれてみるしかない。裸足で焚き火の上を歩いたりもしよう。何でもする。何でもするから、娘に会いたい。手をつないで歩きたい。それだけが、今も生きている理由だから。2017/10/10
saga
32
本書を読んでいてとても著者に親近感を抱く。鼻毛、口臭など面と向かって言うのが憚られる問題に、身をよじり心臓を高鳴らせ勇気を振り絞って伝えるまでの様が手に取るように判る。電車内のマナー違反な若者に注意をし、車両から降りる直前に背中をどやされホームに倒れる様子は、読み手である自分も苦々しく思う。高校3年生の時の同級生に、時を隔てて告白する話は特に良かった!2015/07/18
Kazuko Ohta
29
「前々からやってみたかったけどできなかったことをやってみた」。見知らぬ人に声をかけてみる。マナー違反に注意する。だいたいそんなとこ。思うに、「文句を言うことありきでひねりだした文句」はよろしくない。マナー違反を待ち構えて注意しても、良い結果は生まれません。『ヒマラヤ下着』のように、自分がやってみたかったことを勝手にやってみるほうが面白いんだなぁ。ちなみに、私の「やってみたいけどできずにいること」は、電車や劇場ロビーで本を読んでいる人に「何をお読みになってるんですか」と尋ねてみることです。隣は何を読む人ぞ。2017/10/27