朝日文庫<br> 千島紀行

朝日文庫
千島紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 195p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022607256
  • NDC分類 291.19
  • Cコード C0126

内容説明

1920年、スウェーデンの探検家が千島に渡った。海面からそびえ立つ火山、粗末な日本式家屋、密生するハイマツ群。ステン・ベルクマンは遭難の危機をくぐりぬけながら雪原を走り、海に潜り、大空を仰ぐ。二夏一冬にわたる体験を通して千島列島の自然相と風物をつぶさに記した貴重な見聞録。

目次

1 根室
2 ウルップ島
3 ウシシル島
4 パラムシル―アライド
5 エトロフ島
6 クナシリ島
7 アイヌのクマ狩り
8 ワシ狩り
9 アトサヌプリへ
10 サジウス山のクマ
11 チリホイ島沖の捕鯨
12 ヘビと貝
13 難破・キツネ・アザラシ
14 トナカイとラッコ
15 千島アイヌ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

46
当然とはいえ日本語で読める類書は殆どない。北方四島を含む千島列島を探検したスウェーデン人生物学者による1930年のこの記録は希少価値がある。しかしそれ抜きでも、ニューギニアの探検記も書いているこの著者の記録は滅法面白い。森林や鳥類に対する観察は確かだし、探検家らしくかなり無鉄砲。択捉島でヒグマを追い求めて冬眠した穴でビバークするわ、国後島で帆立貝の潜水漁法に鼻血を出してまで挑戦するわで、好奇心は並大抵ではない。そして野生生物と接する暖かな眼。ほっぺの赤い鳥ウソの幼鳥が、肩の猟銃の先に留まったと大喜びする。2015/08/23

ワッピー

1
1929-30年ごろの千島の紀行文。動物の標本を集めながら島々を渡っていき、期せずして地元のアイヌや和人との交流も記録に残ることに。80年前の千島地方ではあるけれど、どこか「デルス・ウザーラ」的世界を感じました。2012/08/15

nao

0
スウェーデンの探検家による80年前の千島列島の見聞録。 原始的な世界に身を浸す喜びと、冷静な観察眼が同居したベルクマン氏の文章の魅力は大きい。2009/08/01

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