内容説明
溝口健二没後50年を迎えて開かれた国際シンポジウム「MIZOGUCHI 2006」。海外からは『ミツバチのささやき』『エル・スール』のビクトル・エリセ、『一瞬の夢』『長江哀歌』のジャ・ジャンクーら世界的監督と、世界でもっとも早く溝口を発見した映画評論家ジャン・ドゥーシェが、国内からは井口奈己、柳町光男、山崎貴ら気鋭の監督、芥川賞作家で映画評論も手がける阿部和重、そして溝口健二の助監督を長く務めた田中徳三が、さらに溝口作品を彩った香川京子、若尾文子らスターが一堂に会した。コーディネーターは、蓮實重彦と山根貞男。ヴェネチア国際映画祭で三年連続受賞という快挙を成し遂げ、今なお世界各国の映画監督に影響を与えつづける溝口作品に、「はじめて」出会う人々に向け、その新たな魅力を検証する。巻末に蓮實重彦、山根貞男、木下千花らによる書き下ろし溝口論を収録。
目次
シンポジウム(日本における溝口;女優の証言;助監督の証言;世界が見た溝口―海外と国内の参加者たちを交えて;シンポジウムを終えて 発掘された溝口健二)
論考(サイレントからトーキーへ、その狭間での冒険『滝の白糸』『折鶴のお千』について;言葉の力―溝口健二監督『残菊物語』論;世界の中のミゾグチ、溝口の中の世界)
著者等紹介
蓮實重彦[ハスミシゲヒコ]
映画評論家・フランス文学者。1936年、東京生まれ。85‐88年、映画季刊誌『リュミエール』編集長
山根貞男[ヤマネサダオ]
映画評論家。1939年、大阪生まれ。69‐71年、映画批評誌『シネマ69』を編集・発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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