内容説明
いま世界の各地で、自国の歴史をどう捉えるか、負の経験を未来にどう活かせばよいかが問われている。日本がかつてアジア各地に遺したものは、現地でどう記憶されているだろうか。はたして「真の和解」はあるのだろうか―。本書は、朝日新聞連載企画「歴史と向き合う」から第4部~第6部を収録。「『帝国』の記憶」「真実と和解」「愛国心再考」をテーマに、過去と向き合い相互理解の道を模索しているヨーロッパや南北アメリカ、南アフリカも取材。内外識者へのインタビューを交えて、過去をどう乗り越えるかを考える。愛国心に関する世論調査結果、歴史と向き合うためのブックガイドを収録、貴重な戦時中の写真資料群「富士倉庫資料」を口絵で紹介する。
目次
第4部 「帝国」の記憶
もう一つの歴史 写真で語る戦争
第5部 真実と和解
インタビュー 過去の克服
第6部 愛国心再考
エピローグ 未来への記憶