出版社内容情報
日本人はいつから勤勉になったか。競争の功罪をどう判断するか、日本的経営の源流とは何か。本書は江戸期から現代までの200年間余を辿り、労働と生活の実像と日本人の経済意識の変遷を万巻の書物、膨大な資料から検証する。現代日本の社会システムは、いつどのようにして形成されたのかを解明する最適の書。
内容説明
日本人は大昔から勤勉であるのか。日本的経営の源流とは何か。本書は江戸期から現代に至る二〇〇年を膨大な史料と文献を渉猟して読み解き、日本人の経済意識の歴史的変遷を解明する。単純な日本異質論に与することなく、その議論の意味を冷静かつ論理的に理解しながら、現代日本の社会システムを広い視野の下で位置づける。私たちの生活と労働の場の立脚点を認識する上で不可欠な一冊。
目次
第1章 企業と出資者―企業の永続性を求める考えはいかに定着したか(企業の「不倒産神話」;近世商人の伝統;財閥の総有制)
第2章 市場と競争―競争と協調の功罪をどう見るか(市と取引;手段としての競争と協調)
第3章 契約と紛争解決―信頼に基づくあいまいな契約が日本の特徴か(あいまいな契約;紛争解決の手段)
第4章 労働の規律と雇用の保障―勤勉な日本人像はどのようにして生まれたのか(勤勉さと時間の規律;職人から従業員へ;立身出世とホワイトカラー)
第5章 国益と政府―日本企業の国益志向とは何であったのか(目標としての国益;最後の拠り所としての政府)
著者等紹介
武田晴人[タケダハルヒト]
1949年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。専攻=経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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