出版社内容情報
東日本大震災では,10万人以上の隊員が被災地支援に従事し,自衛隊の活躍が注目された.改めて国内外での災害救援活動が期待される一方,現実には,なし崩し的にPKO派遣が拡大されるなど,より軍事的組織への変貌が進む.知られざる活動の実態や,普天間問題をめぐる米軍の思惑などを浮き彫りにし,安全保障政策のゆくえを問う.
内容説明
東日本大震災では、10万人以上の隊員が被災地支援に従事し、自衛隊の活躍が注目された。改めて国内外での災害救援活動が期待される一方、現実には、海外派遣の任務がなし崩し的に拡大されるなど、より軍事的組織への変貌が進む。知られざる活動の実態や、普天間問題をめぐる米軍の思惑などを緻密な取材で浮き彫りにし、安全保障政策のゆくえを問う。
目次
はじめに 3・11は転機なのか
第1章 大震災とその後の自衛隊
第2章 「トモダチ作戦」とは何だったのか
第3章 変貌する海外派遣
第4章 迷走する政治主導―解決しない普天間問題
おわりに 「人助け」をする自衛隊へ
著者等紹介
半田滋[ハンダシゲル]
1955年(昭和30)年栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、1991年中日新聞社入社。東京新聞編集局社会部記者を経て、2007年8月より編集委員、2011年1月より論説委員兼務。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了。1992年より防衛庁取材を担当。2004年、中国が東シナ海の日中中間線付近に建設を開始した春暁ガス田群をスクープした。2007年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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