岩波ブックレット
検証 大阪の教育改革―いま、何が起こっているのか

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708331
  • NDC分類 373.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

大阪維新の会が府議会に提出した「教育基本条例案」「職員基本条例案」のトップダウン的手法や教育現場への介入の姿勢が,批判にさらされている.なぜこのような改革案が登場するのか,教育改革の世界的なトレンドについても概観しつつ,真に「格差を超える教育」を実現するためには何が必要かを考える.

内容説明

大阪維新の会が府議会に提出した「教育基本条例案」の何が問題なのか。それが登場してきた思想的・現実的な背景とは。教育改革の世界的な動向について概観しつつ、条例を批判的に読み解き、真の「格差を超える教育」を考える。

目次

プロローグ 大阪で何が起こりつつあるか
1 PISA以降の世界、全国テスト以降の日本(PISA以降の世界の学力秩序;新自由主義の強まり ほか)
2 橋下知事時代の大阪の教育(大阪人として;氏のスタイル ほか)
3 教育基本条例をめぐる攻防(二条例案の提出とその波紋;条例案に対する評価 ほか)
4 大阪の教育の革新のために(大阪の教育のよいところ;「力のある学校」のスクールバスモデル ほか)

著者等紹介

志水宏吉[シミズコウキチ]
1959年兵庫県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。東京大学教育学部助教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専攻は、学校臨床学、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

199
著者は、教育社会学等を専門分野とする大阪大学大学院教授。本書は、橋下大阪府知事(当時)と大阪維新の会が打ち出した「職員基本条例案」と「教育基本条例案」―特に後者に対して教育学の立場から批判的に検討を加えたもの。筆者は、橋下教育改革の特徴を「無反省な新自由主義」と「むき出しの新保守主義」の合体したものと位置付ける。しかも、筆者が警鐘を鳴らすように、事はけっして大阪だけの問題ではない。日本の将来の、そして何よりも子どもたちのために、私たちは今、ほんとうに真剣に教育の問題を考えなければならないだろう。2012/06/24

壱萬弐仟縁

56
https://bookmeter.com/books/4750475 読んであったけど、当局から削除されました。内容は不明です。メッセージに警告されました。2016/02/06

Gatsby

17
よその人から見たらおもろい奴やん、って感じなのかもしれん。また、学校教育に直接携わってない人には彼の言うことも納得、ということもあるかも。しかし、このブックレットを読む前からかなりの危機感を持っている私には、これを読んでその危機感を新たにした。教育委員会のメンバーにも、間接的に知っている人がいるので、その人からの話も聞いたうえで読んだからか、非常によく理解できたように思う。特に、教育委員会がいかにしたたかに条例案と向き合ったかというあたりは、興味を持って読むことができた。2012/05/13

BIDDULPH

6
むき出しの新保守主義である橋下と、グローバル化の流れの中で古き日本の伝統を守ろうと愛国精神にこだわる安倍のことをよく考えろ。2014/01/18

BIDDULPH

4
橋下のハシズムに対し警鐘を鳴らす。2013/12/15

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