出版社内容情報
孤児院をぬけだしたラスムスは,陽気な風来坊のオスカルに出会い,楽しいさすらいの旅に出る.規則ずくめの生活からとびだした孤児と浮浪者との人間愛を描き,国際アンデルセン賞を受賞した名作.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菱沼
3
孤児の家の先生も、悪い人ではなさそうだけれど。お金もなく、住むところもないさすらいの旅では、一番大切なのはやはり食べ物。その食べ物の描写が美味しそうだ。分厚いパンのハムサンド。生焼けの黒パンでさえも。「1本」と表現される、一つ1ヨーレのアメとはどんなものなのだろう。まず全体を舐めて紙を湿らせ、それをむいて食べる、とある。オスカルはとてもいい人だけれど、奥さんはたまらないと思うこともあるかもしれない。ラスムスが教育を受ける、というか、本を読む機会がありますように。2019/05/11
志田健治
3
オスカル!なんて素敵な風来坊なのでしょう!読みながらいつしか自分がラスムスになりきってしまい、オスカルのことが大好きになりました。風来坊っていいなぁ。それに貧しい人も、お金持ちの人も、風来坊には親切にしているのが印象的です。そして風来坊オスカルを世話する人々はいつしか笑顔で気持ちが良くなっています。心根が豊かな人は貧しかろうが何だろうが人望があるのですね。きっとラスムスは幸せになるのでしょう。全てがハッピーエンド。温かい気持ちになりました。出て来るひと良い人ばかり。強盗ですらほんのちょっと良い人でした。2015/01/20
ホレイシア
3
これも好きでした。最近は普及版があるんだね。買っちゃおうかな。
meetontheledge
1
孤児院を逃げ出したラスムスは風来坊オスカルと旅に出る。歌を歌い、強盗と対決する。穏やかな風景とハラハラさせられる冒険。最後の場面もとても良かった。挿絵も素敵。子供に読ませたい本。2020/11/22
金木犀
0
19651116初版