出版社内容情報
今度きつねの子がひろったのは,「あっぱれ四人兄弟」です.4人兄弟の冒険の絵を見ていた父さんぎつねの耳には,サーカスの音楽が聞こえてきたようです.グリムのお話とそのパロディーが楽しめます.
内容説明
きつねの子が、グリムの絵本をひろいました。上段で、その絵本を紹介し、下段で字の読めないきつねのおとうさんが勝手につけたほら話をお聞かせします。グリムのお話とパロディーが両方たのしめる、ぜいたくな絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
12
コン君は拾ってきた本をとうさんキツネに渡す。字が読めないとうさんは絵を見ながら自由にお話を作って読み聞かせてくれる。グリムととうさんキツネ二つのお話が楽しめます。2021/01/26
つき
10
お父さんギツネの自由度が増していたので、お父さんギツネがグリム童話の絵を見て、いろんなことを想像して楽しんでいるのかなと感じた。 文字をまだ読めない、小さな子が絵を見ながら、一度きりの自分だけの物語を楽しむときって、こういうものなんだろう。 絵本の「絵」の大切さについて考えた。2017/09/01
氷菓子
3
お父さんキツネが息子のコン君に、文字が読めるふりをして内容をでっちあげて絵本を読み聞かせるが、意外とお父さん狐が人間世界について博識。同じ絵でありながら、グリム童話のメルヘンな世界と、お父さん狐の語る現実的な話のギャップが面白い。2021/10/24
Aya Sawada
1
これ面白い!グリム童話なんだけどオリジナルストーリーとは別に、字の読めないきつねの父さんが絵を見てストーリーを考えて子ぎつねにはなしてきかせる。1冊で2倍楽しめます!2014/10/21
MOMO
1
グリム童話<あっぱれ四兄弟>のお話と、狐のお父さんの読み聞かせ(?)の二つが同時進行で進んでゆきます。子狐が拾ってきた本を読んで欲しいとたのまれたおとうさん狐ですが、当然ながらおとうさん狐は人間の字なんか読めません。絵だけを頼りに、お父さん狐は本を読んで(?)いきます。どんどん違う話になっていき、気がつけばサーカス一座の大イリュージョン!きれいな絵と、二段構えのお話で、とっても楽しいものになっています。 2013/02/24