内容説明
大化改新以来の日本の社会精神から日本資本主義の発展を考察した『日本はなぜ「成功」したか?』(1984)、および、日本と東アジアの将来を問う『日本にできることは何か』(2001)を収録。既存の経済学の枠を超えた強靭明晰な論理に森嶋教授の熱い思いが込められている。
目次
なぜ日本は「成功」したか?―先進技術と日本的心情
日本にできることは何か―東アジア共同体を提案する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
12
風樹文庫。森嶋先生の数式を駆使した経済学は難解。本書は縦書きで講演録。1981年講演、2000年書物初出。通訳案内士の場合では明治維新に注目。鎖国が長かった分、今の特定秘密の扱い方も鎖国的なものへと再帰しているのかもしれない。諸外国からはそのような孤立国家を認めてはくれないと思えるのだが。新政府といえども、いつ瓦解するかもしれないという危機意識があった(92頁)。民衆の民族意識は低かった(97頁)。この意識は今も残っている気もする。エリートによる革命が明治維新(98頁)との指摘は納得できる。2013/11/22
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