出版社内容情報
社交的かそうでないかという個人の性格や社会性までを脳の構造と関連づける研究が進行中だ。いったい脳のどこがどう違うのか。また人為的に改良することは可能なのか・個人差をめぐる脳科学の最前線をわかりやすく紹介する。
内容説明
孤独に思うか思わないかという個人の主観とは別に、社交的かそうでないかという性格は脳の構造に違いがあるという。今日ではそうした個人の社会性までが脳と結びつけて説明できるようになってきた。では、いったい脳のどこがどのように違うのか。また人為的に改良することはどこまで可能なのか。個人差をめぐる脳科学の最前線をわかりやすく紹介する。
目次
1 脳科学ができること
2 脳でわかる人間の個性
3 脳と予測
4 脳を外から刺激する
5 意識とメタ認知
6 睡眠の効能
7 孤独の脳科学
8 社会性の脳科学
著者等紹介
金井良太[カナイリョウタ]
1977年東京生まれ。京都大学理学部卒業。2005年オランダ・ユトレヒト大学にて博士号取得。カリフォルニア工科大学でのポスドクを経て、現在はユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の認知神経科学研究所にて研究員。主な研究テーマは、意識的知覚、時間感覚、脳構造と個人差の関係、新しい脳刺激法の開発など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
6
最近の脳科学は、いろいろ進んでいるのですねぇ...特にfMRIが有効な手段となっているらしい...それにしても、ちょっと専門的過ぎて分かりにくい...というか、素人には分かりにくい部分を省略して簡略化してしまっているので、返って分かりにくくなっている気がしないでもないかも... (^_^;;;2012/02/09
tochork
2
茂木健一郎をはじめとした脳科学者による研究は宇宙研究と同様にまだまだこれからの分野である。その未来あるジャンルが今までにあげた成果が分かりやすく書かれている。しかも読んでいて面白い!誰しもが気になるギモンに脳科学という分野から挑戦していると知り興奮した。2011/01/20
みどり
1
衝動性、メタ認知、孤独感について知識が増えてよかった。脳科学が個性を測るためにどうアプローチしているか、ざっくり書いてあると思う。2017/05/09
Megumi Ikari
1
図書館本。 久しぶりに小学生で言う「説明文」を読んだ。 興味がある部分が少なかったけど、でもなかなか。脳科学と孤独という主観的なもののとらえ方。孤独、認知。孤独があるから、人間は集い進化してきた。わたしも孤独だから人を集めたがる。孤独の陰と陽。2013/07/24
DEN2RO
0
社会性や孤独感など、主観的または経験的に認識されている心の働きを、新しい機器によって脳の部位と結び付ける研究が進んでいます。人間の性格や行動と脳とのかかわりを探る中でも、私たちの「意識」がどのように生じて活動するのかというのが最も難問で、究極の目標です。2017/07/29