遠野物語 遭遇と鎮魂

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259538
  • NDC分類 382.122
  • Cコード C0095

内容説明

「要するにこの書は現在の事実なり」。震災以降、東北の古層をひもとく書物としてあらためて注目された古典に、心理学、民俗学、国文学など多彩な分野の書き手が、新たな読みを提示する。

目次

1 「遭遇」という主題(出会いのトポス―描かれた山と人間;『遠野物語』と意識の成立;近代と前近代の狭間で消え去るお話たちのお話―「狼」話群からみた「遠野物語の意識」)
2 物語の豊饒を継いで(異人は遊ぶ;抒情詩としての『遠野物語』―もう一つの言葉の可能性をめぐって;「語ることのできないもの」―物語と共同性 ほか)
3 鎮魂の物語第九九話を読む(九九話の女―遠野物語と明治三陸大津波;和解について;福二の三度の喪失 ほか)

著者等紹介

河合俊雄[カワイトシオ]
ユング派分析家、臨床心理士、京都大学こころの未来研究センター教授

赤坂憲雄[アカサカノリオ]
学習院大学文学部教授、福島県立博物館長。東北学を提唱し、99年『東北学』を創刊。著書に『北のはやり歌』(筑摩選書、2013)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、2007、ドゥマゴ文学賞、芸術選奨文学部科学大臣賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。