内容説明
「派遣村」の名誉村長、また「反貧困ネットワーク」代表として大活躍中の宇都宮健児弁護士波乱の半生記。一家総出で開墾に勤しんだ貧しいけれども心豊かだった少年時代、一二年間で二回のクビに泣いたイソ弁時代からはじまって、サラ金、ヤミ金融といった高利貸し、豊田商事をはじめとした悪徳商法やその背後の権力や暴力団、そしてオウム真理教を相手にした被害者救済のための死に物狂いの闘いが臨場感たっぷりに語りおろされる。一貫して弱者のために闘い続け、今、最大の敵「貧困」に敢然と立ち向かうその姿は、貴重な社会勉強の糧となり、また、いまの社会に暮らす誰もに生きる勇気を与えるに違いない。
目次
生い立ち―父の背中に学ぶ
挫折と挑戦―サラ金事件と出会う
豊田商事事件―戦後最大の詐欺事件に挑む
ティピーシー事件―本当の被害者は誰なのか
地下鉄サリン事件―“テロ”の被害者を見殺しにしない
KKC事件―その実態はマルチ商法かネズミ講か
オレンジ共済事件―政界疑惑の陰で被害者が泣く
和牛預託商法事件―買った牛が飼われていないのはなぜか
商工ローン事件―“中小企業の味方”の嘘を暴く
ヤミ金融との闘い―犯罪収益を暴力団の手元に返さない!
武富士盗聴事件―サラ金業界の“高利貸し体質”を糾弾する
高金利引き下げ運動―“平成草の乱”、ついに国を動かす
反貧困運動―“平成の世直し運動”に立ち上がる
弁護士の使命―一人でも多くの被害者を救いたい
回顧と展望―人間性の回復をめざして
著者等紹介
宇都宮健児[ウツノミヤケンジ]
1946年生まれ。69年東京大学法学部中途退学、司法研修所入所。71年弁護士登録。日弁連多重債務対策本部本部長代行、日弁連消費者問題対策委員会委員長、東京弁護士会副会長、日弁連多重債務対策本部長代行、全国ヤミ金融対策会議代表幹事、オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長、「反貧困ネットワーク」代表、「人間らしい労働と生活を求める連絡会議」代表世話人、「年越し派遣村」名誉村長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
ぴろし
tellme0112
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tonakai