出版社内容情報
中国における禅宗の最盛期である唐・宋代の禅の語録を,各文献の語義・語法をふまえて語学的に精読しつつ,禅の思惟と表現を解読,さらに20世紀におけるその再解釈を考察する。禅宗史を,禅者の「言葉」を伝承し編集し解釈した人々の集団的思惟の思想史の視点からの解明を試みた,禅宗研究に新たな方向を切り開く画期的な研究書。
目次
序論 庭前の栢樹子―いま禅の語録をどう読むか
第1章 『祖堂集』と唐代の禅(馬祖系の禅;石頭系の禅)
第2章 『碧巌録』と宋代の禅(禅者の後悔―『碧巌録』第九十八則をめぐって;「百丈野鴨子」の話と圜悟の作用即性説批判;「趙州七斤布衫」の話と圜悟の無事禅批判;圜悟における無事禅批判と無事の理念;『碧巌録』における活句の説)
第3章 胡適と大拙―二〇世紀の禅(胡適の禅宗史研究;鈴木大拙の「禅思想」)
著者等紹介
小川隆[オガワタカシ]
1961年生。1983年、駒澤大学仏教学部禅学科卒。1990年、同大学院仏教学専攻博士課程満期退学(1986‐1989年、北京大学哲学系高等進修生)。現在、駒澤大学総合教育研究部教授。博士(文学)(東京大学、2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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