内容説明
1936年8月11日、女子200メートル平泳ぎの決勝レース。前畑秀子が1位でゴールした瞬間に、プールサイドの名取洋之助はシャッターを切った。その時、9000キロ離れた日本では、「前畑がんばれ!」のラジオ実況放送に沸いていた。―ナチス政権下のベルリンオリンピックで、日本選手団の活躍を取材した名取は、その後、ドイツ国内をベンツで周遊し、撮影する。遺された70年前のネガフィルムから、若さとスピード感あふれる報道写真が、今、鮮やかによみがえる。
目次
日本選手団ベルリン到着
オリンピック開会
陸上競技、漕艇競技
選手の生活
友情のメダル
前畑がんばれ!
金メダリストたち
ドイツ紀行
著者等紹介
名取洋之助[ナトリヨウノスケ]
1910‐62。東京高輪に生まれる。慶應義塾普通部卒業後ドイツに渡り、ミュンヘンの私立美術学校で商業美術を学ぶ。1931年、グラフ雑誌に寄稿した写真が採用され、ウルシュタイン社契約写真家として活躍。1933年、東京に拠点を移して日本工房を結成し、報道写真を新しいデザインで伝える『NIPPON』や『COMMERCE JAPAN』など、多数の対外宣伝グラフ雑誌の制作・刊行を指揮。上海移住後の1941年には現地で太平出版印刷公司を経営して文学出版に携わる。1946年に中国より帰国。以降、国内向けグラフ雑誌『週刊サンニュース』、『岩波写真文庫』(全286冊)の編集・制作を行ない、晩年はアルプスのロマネスクをテーマに撮影を重ねた。1954年に日本写真協会賞功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 明日はきっとうまくいく




