出版社内容情報
家族とは何か.人が生きていくうえで家族はどういう意味を持つのか.また,私たちはこれからどう生きたらよいのか.変動期にある家族の姿を様々な角度から縦横に考察し,この現代的課題に応える.平明な叙述の家族論集.
内容説明
家族を家族たらしめているものは何か。著しい家族の変化を歴史の文脈のなかに位置付け、何が変わり何が変わらないかを明らかにする。家族法や家族イデオロギーなどの問題から、離婚や生殖テクノロジーなどの事柄に至るまで、家族を動かす様々な具体的な要因について究明。
目次
ファミリィ・アイデンティテイのゆくえ―新しい家族幻想
家族の文明史(母系家族の敗北;〈家族の母〉・〈社会の母〉・〈国家の母〉―母性を生きた近代ドイツの女たち;明治国家と家庭イデオロギー)
家族法の実験
家族の肖像―記憶の修辞学
現代の離婚をどう分析するか
家族計画の思想(少子化と近世社会の子育で―マビキの社会史;人間の「量」と「質」―バース・コントロールと優生思想;中絶の社会史)
生殖技術と家族
ホームドラマの戦後家族―父親像を中心に
家族の日本文学史 1(家族の原点 昔も今も)