出版社内容情報
律令制下の民衆支配の実態を鮮やかに剔抉した第一部「律令国家と畿内」,院政期までの財政史の展開を追跡して,古代国家論に揺ぎない基礎を据えた第二部「古代国家収取制度の研究」.古代史研究に衝撃を与えた論考を集成する.
目次
第1部 律令国家と畿内(律令国家と畿内―古代国家の支配構造;万葉人の歴史空間;近江と古代国家―近江の開発をめぐって;中国における畿内制)
第2部 古代国家収取制度の研究(本稿の方法と視角;律令収取制度の特質―日唐賦役令の比較研究;平安時代収取制度の研究;力役制度の展開;受領功過定覚書―摂関期の国家論に向けて)
終章 律令国家の展開過程