内容説明
国際経済の中での日本の孤立化への警鐘も含めて、著者は70年代以後の日本経済のあり方について痛烈な批判を加える。その上で、真に人間の幸福と社会的公正を実現するための経済のあり方を求めて、公共経済学の考え方を提唱する。
目次
序章 日本経済の80年代とは?
第1章 70年代の日本経済(経済開発と環境問題;環境破壊とインフレーション)
第2章 70年代の世界経済と日本(ニクソンの経済政策をどう受けとめるか;日本経済の国際的弧立)
第3章 70年代と経済学大恐慌後50年(ケインズ批判の盲点;J.ロビンソンと英国経済学の潮流)
第4章 オールタナティヴを求めて(福祉経済制度にかんする考察;環境権と経済成長)
終章 国際経済のなかの日本―人間のための経済学とは