出版社内容情報
父A.A.ミルンの書いた『クマのプーさん』の主人公クリストファー・ロビンのモデルとして,幼時からあまりにも有名になりすぎた著者が,その複雑な胸のうちを50歳を過ぎて初めて明かした自伝的作品.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
63
冒頭のエピローグの件が、苦悩を物語る。”パートタイムの道楽”は、心の痛みの叫び。CRという虚像との愛憎関係に苦しむも、プーへの思いを込めた最後の文章が救い!”クフロ”は、ファンのみならず家族の回答だったのかもしれない。写真やイラストからは『プー棒投げ橋』がベスト。縫いぐるみが”生命”を持ち、物語から献辞となり母の手に戻る過程。”贈り物”に家族の愛情を感じる。一見矛盾した吐露は、愛情を求め続けた道程の真実。親子の自伝を通してミルン親子の苦悩に触れたが、難しいことを考えずに『クマのプーさん展』に出掛けよう!2019/03/01
ぱせり
12
「天候」の章の『風』について書かれた部分は、擬人化された美しい詩のよう。『イーヨーの陰気な場所』の章。家庭内の微かな気配を描きだす文章は、凄みを感じる。もし父が成功した作家でなかったら、もし、『プー』の中に出てくる少年の名が「クリストファー・ロビン」でなかったら、クリストファー・ミルンの職業の選択肢のなかに「作家」はあっただろうか。 2017/04/10
いしりば
7
ファンタジーの中の人が現実の世界では生きづらいというのがひしひしと伝わってきます。ただ、予備知識として少し知ってたのでクリストファーの辛い人生や父親への恨み節ばかりかと思って読んでたが、実際は幼年期のプーの時代を中心に書かれており、また、クリストファーも、A.A.ミルンも良くも悪くも 一人の「人」として描かれており少し拍子抜けなところもあった。それでも、最後のエピローグでその思いが少し垣間見れた気がしたので、そこんところをもう少し掘り下げたものを読みたかった。2015/01/11




