内容説明
高校時代から山登りにとり憑かれた若者の、自分の夢を追いつづけ青春を賭した十年間を綴った、ひとりぼっちの冒険日誌。高三の夏季北アルプス全山縦走から始まり黒部の谷二五本(剱沢単独含む)、衝立岩とドリュ南西岩稜、そして冬季南アルプス、冬季知床半島、春季日高山脈全山縦走と、独りの闘いは静かに激しく続いてゆく。全国学校図書館協議会選定図書。
目次
旅立ち
厳冬の日高山脈
雪解けの石狩山地
新緑の北見山地
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ressenti-man
2
サブタイトルの襟裳岬から宗谷岬までずっと山の中に居たのかと思っていたが、1週間くらいで下山しての山行を繋いだものなのね。山行の意義とか色々違うが、数年前自分でもやった、車中泊での東北~北海道春山旅行とかとそれほど変わりなく、とはいえ完全に振り切った青さ(著者は仕事完全に止めてだが、ぼくは次の仕事決まってから、だし)は稀有で、よく表現されている。2017/04/10
hihiyama
0
「大いなる山大いなる谷」に続いて読んだ。北海道の山に憧れていたので、襟裳岬から歩きはじめて、厳冬の日高山脈を越えて宗谷岬まで歩いた記録に驚き、感動して読んだ本である。