内容説明
本書では、移動現象論の基礎となる事項をできるだけ平易に記述している。材料工学を専門とする読者を強く意識して執筆していること、数学に関する丁寧な解説を加えていること、電磁気学と移動現象論との密接な関係を紹介していること、多孔質体内の流動や乱流といった応用上重要な項目にも触れていることなどに大きな特徴がある。また多くの演習問題を設けており、本文を参考にしながらこれらを解くことによって、応用力を養うことができるようになっている。
目次
移動現象の基礎式と類似性
輸送定数
物質移動係数と伝熱係数
次元解析と無次元数
無次元相関式
収支と微分方程式
微分収支式の解き方
電磁気学の移動現象論的側面
移動現象に関する補足事項
著者等紹介
谷口尚司[タニグチショウジ]
1977年3月東北大学大学院工学研究科博士課程修了。同年4月東北大学工学部助手に採用。1984年4月東北大学工学部助教授に昇任。1996年11月東北大学大学院工学研究科教授に昇任。専門分野は機能材料プロセス工学、材料電磁プロセッシング
八木順一郎[ヤギジュンイチロウ]
1969年7月名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了。同年4月東北大学専攻製錬研究所助手に採用。同年10月東北大学専攻製錬研究所講師に昇任。1971年7月東北大学専攻製錬研究所助教授に昇任。1983年8月東北大学専攻製錬研究所教授に昇任。1992年4月東北大学素材工学研究所教授に配置換え。2001年4月東北大学多元物質科学研究所教授に配置換え。専門分野は素材プロセス工学、エネルギー環境工学
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