トヨタの労働現場―ダイナミズムとコンテクスト

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784921190217
  • NDC分類 509.6
  • Cコード C3036

内容説明

若き学徒が、ライン労働に従事しながら考察、分析した労働現場の真実。

目次

序章 入社
第1章 工場・組・勤務形態
第2章 現場労働
第3章 現場労働者の「熟練」
第4章 現場労働者の「自律性」
第5章 労働現場における管理過程
第6章 選別と統合―労務管理の実態と労働者の日常世界
第7章 労働現場のダイナミズム
終章 退社―労働市場と労働現場
補論 日本の自動車工場の労働現場にかんする調査研究の動向―「熟練」にかんする議論を中心に

著者等紹介

伊原亮司[イハラリョウジ]
一橋大学商学部卒業。現在、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CCC

8
あまり他の労働現場が分からないから、トヨタの問題なのか、日本の問題なのか、はたまた工場システムの問題なのかは分からない。でもこの実地体験に基づいた話は、空疎なところがなく、信用できるものだった。ムダ(余裕)を無くし、限界まで労働者を使い倒す。そのための様々な工夫。ゲーム理論を連想するような状況が多かった。ただあまりに力関係に差があるために、経営者側は非協力を、労働者側は協力を選ぶのが最適解になっている場面が多くなっているのかもしれない。2018/04/01

おたきたお

2
『自動車絶望工場』(鎌田彗/著)から30年後の体験ルポ。体に自信がある著者が「日記をつける鉛筆を持つ手も重い」ほどの疲労を溜め込む。「常にベストのパフォーマンスを上げる」ことが求められる現場で働く力学は、その場をどうやり過ごすかという個々人の意識。それを季節労働者の視点から描く。そこには形骸化したカイゼン運動、個人の「思いやり」をもシステムとして組み込んだ「作業標準」があった。これは『魂の労働』(渋谷望/著)にも通じるテーマだ。超優良企業を「支える」しくみを社会学的側面から論述した、文字通りの力作。好著。2006/03/14

maronn

1
読んで疲れた2013/05/02

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