それでも それでも それでも

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  • サイズ A5変判/ページ数 184p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784904292754
  • NDC分類 740.4
  • Cコード C0095

内容説明

写真家・齋藤陽道が言葉と写真で綴るはじめてのエッセイ集。「週刊金曜日」の人気連載、待望の書籍化。

著者等紹介

齋藤陽道[サイトウハルミチ]
1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。2010年、写真新世紀優秀賞(佐内正史選)。2013年、ワタリウム美術館にて新鋭写真家として異例の大型個展を開催。近年はMr.Childrenやクラムボンといったミュージシャン、俳優・窪田正孝との作品など注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

55
令和初の読了本。写真家・齋藤陽道さんのフォトエッセイ。初版発行は2017年8月。「週間金曜日」に2012年1月から2017年6月に掲載された作品から約80作を選出し構成したもの。写真の良さがベースにあり、そこに添えられた言葉と相まって胸を打つ。「『写真からおのずと浮かぶ言葉を待つ』」(あとがきより)ことで紡がれた言葉と写真にほっこりと温かく静かな気持ちにさせられた。「眼に見えるだけのものの奥へ」と題されたあとがきも非常に興味深く、名作「声めぐり」「異なり記念日」につながる著者の世界観が感じられた。2019/05/04

mukimi

34
耳の聞こえない写真家というと商業的にキャッチーになるかもしれないが、彼は苦悩を乗り越え必死で前を向き生きている。人は分かり合えないということ、物事には終わりがあることを痛いほど分かりながら、諦めることは容易だけど、それでも、それでも、世界の奥を見ようという生命力を持つ人だ。あとがきの「痛くて、切なくて、幸せで、悲しくて、でもなんでか終いにはほのかに嬉しく、その感情みなすべてが等しい」という感覚を彼と共有できたことに感動した。その感覚は私にとって自分が生きているという実感だ。全力で感じたい、この世界を。2018/12/25

あじ

33
麦わら帽子の隙間に射す光が星屑になって、半天の影でチカチカしているのが見える。─あなたがふと持ち上げた麦わら帽子には 宇宙がひそんでいた。“ろう”のフォトグラファーが静止に傾聴するエッセイ。◆読書のススメ、次の一冊に『点滴ポール 生き抜くという旗印』岩崎航(著)齋藤陽道(写真) https://bookmeter.com/books/69383012019/11/08

はるー

15
私はこの写真家さんを知らなくて、宮下奈都さんがおすすめしていたので読んでみた。この人自身ろうあ者であり、障害を持った側、社会的弱者の視点での文章のような感じを受けた。それでもそれでもそれでも人は生きていくし、その中で希望を見つけて、自分の足で立ち上がるしかないんだよなー。。。2018/04/22

チェアー

15
音のない世界はわからない。しんとしたなかで見れば、奥にある「ほんとう」のものが見えるのだろうか。写真に添えられた言葉よりもあとがきが素晴らしい。写真のみ→あとがき→再度写真と文章、がいい読み方かも。2018/01/15

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