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内容説明
月はどこへ行った?○△□って絵なの?など、ユーモラスな仙〓の禅画に潜む数々の?に挑む。
目次
序章 仙〓和尚はこんな人?
第1章 こうして禅僧になった?
第2章 うまいかへたか
第3章 お月さまはどこへいった
第4章 扶桑最初の禅窟で
第5章 食べてみよう円相図
第6章 ○△□を料理する
第7章 〓画無法自由自在
終章 仙〓和尚は死にたくなかった?
著者等紹介
中山喜一朗[ナカヤマキイチロウ]
昭和29年(1954)福岡県生まれ。東海大学大学院芸術学研究科修士課程修了。福岡市美術館学芸課を経て現在福岡市博物館主任学芸主事。美術史学会・民族芸術学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
6
数々のユーモラスな画で知られる禅僧・仙厓義梵の作品を読み解く。全体にくだけたトーンの語りで、しばしば完全に筆者の創作で制作の背景を想像する、果ては後で「これは嘘である」と言う等自在だが、それが仙厓の作風によく合っているし、技法分析は的確で、その深読みには一定の説得力もある。簡潔な伝記という点でもちょうど良い。タイトルは○△□のみを描いた、仙厓を代表する1枚から。考えると難解だが親しみやすいのが彼の絵の特徴。各頁の隅に仙厓画に基づいたイラストを入れる仕様も凝っている。2015/11/16
nizimasu
1
仙涯(文字がでないのでこちらで失礼!)さんの作品の解説本としてはかなり丁寧で氏の略歴はもとよりその背景にある古典や中国文化に対する解説も目配りが利いている。この時代は僧侶よりも知識人が優しく庶民に教えを説くというスタイルが隆盛で禅なのか何教なのかではなく、人のキャラクターの立ち方も際立っている時代でもあっているのでしょう。つくづく著者の仙涯愛にも溢れていてほっこりしました2016/11/27
しまちゃん
1
無法の禅画を描かれた江戸時代後期に活躍した仙がい義梵という禅僧について書かれた本です。掲載されている画もユニークで楽しめましたが、何と言っても、その生き方が素敵です!粗末な身なりを何するものぞ、時の権勢に媚びない生き方に共感しました。何とも素敵な臨済宗の禅僧です!2015/09/23
TK
0
仙厓和尚。諧謔精神溢れる表現などを行っていて非常に興味深いぞよ。。。2016/02/10