幻想の性 衰弱する身体―性医学の呪縛を超えるには

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896918908
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

内容説明

「女」、「男」、「両性具有」から「アセクシュアリティ」まで。拡散し、多様化する現代の性は「性の荒野」をもたらした。閉じられた性意識に、規範から逸脱する生の声を聴くことはできるのか?混乱する語りのなかに、あらたなエロスを見つけることはできるのか?―衰弱した性意識の回復をめざして、身体による不変の可能性を探る試み。

目次

序章 性は文化だ(性は制度の問題である;「“性”」というとらえ方 ほか)
第1章 全人的な体験としての性(類としての感覚、あるいは、種としての記憶;射精中心主義とは何か ほか)
第2章 性と性意識の現在(永田洋子の「乙女ちっく」イラストが暗示するもの;連合赤軍は、性意識におびやかされていた ほか)
第3章 性犯罪と「語り」―「現在」を歴史化するために(高橋お伝/秩序をはみ出すものの形象;医学神話の成立 ほか)
終章 変わりつつある性と変わらない性(すべては、「語り」のなかにある;性のパラメーター(媒介変数)について ほか)

著者等紹介

斎藤光[サイトウヒカル]
1956年青森県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。北海道大学大学院環境科学研究科環境構造学専攻、東京大学大学院理学系研究科科学史科学基礎論専攻修了。シオン短期大学教員を経て、現・京都精華大学人文学部社会メディア学科教授。科学史専攻
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