内容説明
ガーデナーとしての隠れた生涯に焦点をあてて「羅須地人協会」時代を解明し、従来の伝記・評伝にとらわれない、新事実をもとに再構築した新たな宮沢賢治像。
目次
第1部 理想と挫折(苦悩の時代;羅須地人協会;賢治と園芸;北上川湖畔の畑で;昭和3年3月の謎)
第2部 賢治と花壇(「花壇工作」考;花壇見本帳;検証・南斜花壇;手帳に秘められた草花)
第3部 「イーハトーヴ」の植物学(水仙月の花;翁草と鈴蘭;小宇宙を見つめる;エバラステング;黄いろな花こ;しだの花二題;チーゼルとダイアデム)
著者等紹介
伊藤光弥[イトウミツヤ]
1933年、山形県天童市に生まれる。1956年、東北大学理学部生物学科卒業。山形県の公立高校で38年間教鞭をとり、賢治の童話劇に取り組む。現在、宮沢賢治研究会、宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員。著書に『宮沢賢治と植物―植物学で読む賢治の詩と童話―』(砂書房、1998年)、共著に『蔵王連峰』(山形県総合学術調査会、1985年)、『御所山』(山形県総合学術調査会、1989年)などがある
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