目次
小学校英語政策の問題点(寺沢拓敬)
自律した日本の英語教育へ―国際英語の視点(藤原康弘)
期待はずれの学習指導要領(仲潔)
座談会 藤原康弘×仲潔×寺沢拓敬×松井孝志×嶋内佐絵「これからの英語教育の話をしよう」
著者等紹介
藤原康弘[フジワラヤスヒロ]
名城大学外国語学部准教授(第二言語習得論・応用言語学)。研究領域は国際英語の視点からの語用論、コーパス言語学、および英語教育学。著書に『国際英語としての「日本英語」のコーパス研究―日本の英語教育の目標』(ひつじ書房、2014年、英語コーパス学会奨励賞受賞)など
仲潔[ナカキヨシ]
岐阜大学教育学部准教授(批判的応用言語学・英語教育)。研究領域は社会言語学、異文化コミュニケーション論から見たことばの教育
寺沢拓敬[テラサワタクノリ]
関西学院大学社会学部准教授(言語社会学・応用言語学)。研究領域は日本社会における外国語をめぐる政策・制度・言説。著書に『「なんで英語やるの?」の戦後史』(研究社、2014年、日本教育社会学会第6回学術奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ecriture
6
小学校英語導入は労働環境を悪化させ、英語教育に適性のない者が教えるケースが想定され、「親しみ」の名目で生徒の知性をみくびり、そもそも賛成派の官僚や教育者でさえ具体的成果を挙げていない。2017/09/17
Zaid
1
日本の英語教育は「ネイティブ信仰」が強すぎると常々思っていたが、英語教育の研究者の世界では「国際共通語としての英語」の考え方が進んでいたのが意外だった。それどころか学習指導要領にすらその考え方の片鱗が見られる。当然、評価の仕方もアメリカ英語やイギリス英語が基準には必ずしもならない。 しかし、実態は理想に追いついておらず、未だに日本の英語教育は「ネイティブスピーカーになる」ことを実質的な目標としている。「英語を教える」ことと「英会話の練習相手になること」との混同も見られる。2018/09/22
乗るway
0
読了2017/10/13