感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
370
かなり面白い巻だった。十面埋伏の計からの袁紹の死、そこからは張飛に主眼が置かれ、馬と嫁とりの逸話。この辺りの閑話休題な空気感が良い息抜きになっていて好き。そして、くすぶる劉備軍が徐庶と出会い、八門金鎖を破る場面はかなり熱くなる。軍師の重要性が焦点あてられ、徐庶がこのまま?と思わせて最後の最後でついにあの人物の名前が出てくる。憎い締めくくりだ。呉側は、孫策死亡と同時に、孫権から幼さが消え、頁を追うごとに、どんどん冷たく変化していく気配がある。これも、赤壁後の呉の動きを見据えた伏線なのか。2018/12/14
ehirano1
138
曹操は秋(とき)を捉えほぼ最高潮へ近接、劉備は秋(とき)をひたすら我慢強く待ち、孫権は秋(とき)に向かって内側を固める。いよいよ三国時代開幕の足音が聞こえてきます。そして三国志の後半の主人公である(と思います)孔明が登場の予兆。次の巻が楽しみです。2017/06/10
はっせー
118
相変わらず北方三国志は面白いと思った! この本は官渡の戦い後から徐庶が去ってしまうまでの話である。小学生の頃に三国志を読んだことがあるが北方三国志はキャラクターの描写がよく本当に楽しめる。それだけではなく話がサクサク頭に入ってくる文章である。私が好きな徐庶も出てきたが、この本のうちで去ってしまうのは本当に悲しかった。自分が想像していた徐庶像とちょっと違っていたが新鮮であった。また続きを読みたいと思った!2019/10/18
Kircheis
76
★★★★☆ 張飛の嫁取りというオリジナルエピソードが語られる。 北方三国志では、呂布夫妻を抜き一番のカップルといえる。 劉備軍もそろそろ飛躍しそうな感じ。2018/01/30
優希
75
袁紹の死を経て、張飛に主眼が当てられますが、閑話休題のような空気が漂っていました。ただ、争いはやはり続くようですね。劉備は徐庶と出会うことで曹操軍の精鋭と対峙するのですから。2019/04/03