出版社内容情報
冬。滅びの季節。原野に降る雪が、心を白く染める。男たちの胸に宿る夢よ、消えるなかれ。英雄の血を吸う大地は、どこまで残酷なのか。再起せよ、わが闘魂。
内容説明
心の中で蘇る死もある。さらば、関羽雲長よ!冬。滅びの季節。原野に降る雪が、心を白く染める。男たちの胸に宿る夢よ、消えるなかれ。英雄の血を吸う大地は、どこまで残酷なのか。再起せよ、わが闘魂。北方三国志、震撼の第九巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baba
29
孫権の裏切りにより、呉蜀同盟決裂。なんということでしょう、関羽は最後と悟りつつ敵に向かう姿が・・。別れを予感するかのような関羽と息子との会話。どれもこれも、これからが辛い。2022/12/10
藤枝梅安
29
この巻では、「白眉」・馬良や、その弟で「泣いて○○を斬る」のことわざに残る馬謖が登場する。魏・呉・蜀の3国分立が形として見えてきた。それとともに戦乱を生き抜いてきた武将達が次々に姿を消して行く。孔明の神がかり的な戦略は益州から北に向かい、曹操の領土を侵食する寸前まで行った。完璧に見えたその戦略には、しかし、人間の弱さという要因が含まれていなかった。雪の中に消えた関羽の最後の咆哮は、武将中心の時代から、軍師・文官中心という新しい時代への序章であろうか。2010/11/27
koba
25
★★★☆☆2012/10/14
calaf
10
漢中は取ったものの、関羽が...そういえば、劉邦と関羽とが実際に最後に会ったのは、いつのことだったのだろう...2012/05/16
しの
7
「関羽雲長 帰還できず」号泣です。2016/07/14