小さな白い鳥

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894192713
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ピーター・パンを生んだ小説家バリ、最後の作品。

著者等紹介

バリ,ジェイムズ・M.[バリ,ジェイムズM.][Barrie,James M.]
小説・戯曲家。1860年、スコットランドの地方都市キリミュアに生まれる。地方紙記者を務めた後、ロンドンに出て作家への道を歩んだ。その作風は現実主義的なものから幻想的、ユーモア、風刺に満ちた作品まで多岐にわたる。1937年没

鈴木重敏[スズキシゲトシ]
翻訳家、スコットランド文学研究家。1919年、大阪に生まれる。旧制第八高等学校(名古屋大学)中退。日本英語検定協会、検定課長として「英検」の普及に携わるかたわら、ジェイムズ・バリ研究に専念。「ピーター・パン」研究の第一人者である

東逸子[アズマイツコ]
画家、版画家。水彩、銅版画、造形など幅広い表現方法で、幻想的な世界を描き出す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花林糖

13
(図書館本)ピーターパンが苦手だったけれど東 逸子さんの絵に惹かれて読んでみました。某映画もどうも受け付けなかったのでどうかな?と思っていたら、読み始めはなかなか進まなかったけれど3/1辺りから一気読みでした。少し寂しく切ない物語。2015/06/11

ぱせり

5
「わたし」と幼いデイヴィドのケンジントン公園のお話の時間。物語は儚い夢のよう。やがてデイヴィドが「私」の手を振り切って大きくなっていく未来に寄せる寂しさが現在の喜びの時間に混ざりこんでいるから。「……その人が、いろいろな話を聞かせてくれたと思うんだ。でもみんな忘れてしまった。名前も思い出せないんだ」2022/06/08

小瑠璃

4
ロマンチックで、少しさみしくて、とってもかわいい物語でした。たくさんの美しい挿絵も贅沢です。大人目線のピーターパンには、海賊と戦ったり、空を飛んだりするようなはらはらどきどきはないけれど、小さなときめきがいっぱいです。明日から二度めのイギリス旅行なので、ケンジントン公園の地図と、公園の場所場所の説明に心が踊り、コピーしてガイドブックと一緒に持っていくことにしました。2013/09/11

桜子

4
安寧の園から、いつか愛する者が巣立ってゆく哀しみ。単純にハッピーエンドとは言い難いモヤモヤ感に包まれた終わり方が人生の可笑しみを映しだす。たぶん読者が歳を取るにつれて物語の解像度が上がる仕掛けになっているのだろう。でなければ、こんな珍妙であまのじゃくな記述方式を選ぶはずはない。主人公である孤独で偏屈者の中年紳士は人から面と向かって感謝されるのが大の苦手。傲然としていても、子どもにはめっぽう甘いおじさんで、愛するデイヴィトを喜ばせるため知恵を絞り、その過程でピーターパンが誕生する。アリスの少年版とも思えた。2011/07/08

yuyu

2
翻訳は若い方かと思ったら、とんでもございませんでした。バリをしっかり理解した方だからこそ、この話の面白さが出たのだと思う。2009/09/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/38698
  • ご注意事項