内容説明
人間はどこへ向かうのか。賢者ベルゼバブが語る、惑星地球の三脳生物=人間をめぐる大宇宙史。
目次
思考の覚醒
カルナック号が遅れた原因
落下の法則
大天使ハリトンの方式
月の生成の原因
なぜ人間の理性は空想を現実として知覚するのか
ベルゼバブ、惑星地球での4度目の滞在
前時代の文明の成果と現代文明の開花
職業的催眠術師、ベルゼバブ
聖なる惑星〈パーガトリー〉
公平無私なる思考活動から必然的に生じた結果〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
14
地球外生命体である超越者ベルゼバブが広大な宇宙の中で特異な在り方をする地球とそこに住む人間について自身の孫に語るという形を取る物語。思想書なのか(いわゆる)宇宙人の紀行文的なSF小説なのか判断がつきにくいけれど、難解で不思議な中身に何故か魅了されてしまう。人間とはなんなのか。ここに今在る私という存在はなんなのかという問いに対して、外的な視点で眺めてみる姿勢も良いのかもしれないな。著者が三回は読めと言っているようなので近いうちに再読したいです。2020/08/31
unknown
4
グルジェフ曰く「3回は読み通せ」という一大思想書。地球外からやってきたベルゼバブが、自身の孫に人間や宇宙その他様々な事象について語る。スケールの大きなSFファンタジーとして読んでも面白い。2012/02/07
May
2
初めから終わりまでパラパラと拾い読み。当然内容はあまり把握できず。読み分けの難しいカタカナ語が大量に出てくる。でもどこか魅力的なのでそのうちちゃんと読みたい2017/05/13
ライクロフト
2
松岡正剛氏をして「日本人でちゃんと読んだのは訳者と担当編集と著者の活動拠点のメンバーくらいじゃないだろうか」などと言わしめた大著。学生時代に挑戦して挫折したので、読了の達成感がハンパない(^^; 生まれてこの方読んだ本の中で一番の奇書であると断言できる。グルジェフ自身「3回読め」と言ってるので、あと2回読まねばならない。『奇蹟を求めて』を先に読んでるとかえって読みにくいのかも。2016/01/26
砒素ミルク
1
2010年にこの本に出会ってから4回目読了。個人的なクンダバッファーについての見解は、クンダバッファーそのものは除去されたが、そのエネルギーは依然存在しており、それが人間を催眠状態に陥らせていると思う。そして人間はある状態にある時、月光を浴びるとクンダバッファーのエネルギーが活性化して腰の辺りから液体のような何かが体中を巡り、物凄い動悸がする(体験談)2017/12/30