内容説明
史料としての図像を、同時代の歴史的・社会的文脈においてとらえ、“生と死”という人間存在の根源にかかわる問いかけに対する人びとの多様な対応の足跡をたどる。
目次
1 キプロス島アシーヌウ聖母教会堂と「キリスト再臨図」
2 北欧神話の図像表現―「ゴスフォースの十字架」に見る生と死のモティーフ
3 ロシアにおける聖母崇拝について―“守護”と“癒し”の主題を中心に
4 道化師たちの変容
5 ティルマン・リーメンシュナイダーの「聖血祭壇」
6 リヒモーディス・フォン・アドゥフト夫人の生還―ある伝説の誕生
7 メキシコ史と図像―グアダルーペの聖母とフェリーペ・デ・ヘススを中心に
8 第一次世界大戦の図像学―ドイツ美術における「死と再生」
著者等紹介
馬場恵二[ババケイジ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。元明治大学教授。古代ギリシア史
三宅立[ミヤケタツル]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学文学部教授。ドイツ近現代史
吉田正彦[ヨシダマサヒコ]
東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。明治大学文学部教授。独文学
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