現代臨床政治学シリーズ
象徴君主制憲法の20世紀的展開―日本とスウェーデンとの比較研究

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784887136052
  • NDC分類 323.389
  • Cコード C3031

内容説明

20世紀前半の凋落から、象徴君主制憲法のもと民主主義との調和を得て、日欧において明らかに蘇った君主制―だがなお論議の絶えない“象徴”としての国家元首、また“象徴”にふさわしい行為の在り方等、今後の定着・発展のための課題を追求した時宜を得た書。

目次

君主制と民主主義―象徴君主制憲法論への視座
第1部 スウェーデン象徴君主制憲法編(スウェーデン象徴君主制憲法の成立と構造―立憲君主制憲法から象徴君主制憲法への憲法政治史的変遷;スウェーデン象徴君主制憲法における国家元首制―“象徴”としての国家元首の地位と権能;スウェーデン象徴君主制憲法における王位継承制―選挙君主制か、世襲君主制か)
第2部 象徴天皇制憲法編(象徴天皇制憲法の条件―象徴天皇制の地位と行為の再検討;象徴天皇制憲法の戦後的定着と“象徴”としての天皇の行為―「公的行為」をめぐる論議を手掛かりにして;象徴天皇の「公的行為」に対する内閣補佐制度―行政組織法上の観点から見た内閣助言制の変容)

著者等紹介

下条芳明[シモジョウヨシアキ]
昭和28年岐阜県に生まれる。昭和51年早稲田大学政治経済学部卒業。昭和60年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。九州産業大学助教授(憲法・行政法・人権論担当)
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感想・レビュー

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中将(予備役)

1
君主制の分類や君主の権能への分析が新鮮かつ説得的だった。引用文献も読んでみたいものが増えた。2018/06/29

衛府蘭宮

0
前半では1974年の憲法改正によって首相の任命権などを失い、日本以上に徹底した君主の名目化(?)が進んだスウェーデンの象徴君主制の沿革を描き、その中で君主制の役割や可能性を問う。後半は日本を扱う。19世紀中旬のバジョット『イギリス憲政論』の議論を補助線に持ち出し、古典的理論と現代君主制の実態を架橋し整理しているのが印象的。本邦の君主制の将来を考えるのに利する書籍であろう。2019/11/09

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