内容説明
本書は、フランクフルト学派が提出した「権威主義的性格」について、理論研究はもとより、現代日本における実証分析を交え、検討を加えている。
目次
第1部 権威主義的性格研究の再検討(フランクフルト学派における『権威主義的パーソナリティ』の位置づけをめぐって;権威主義的性格と家族―理論的整理;権威主義的性格研究の現状;F尺度形式40の現代日本における様相)
第2部 権威主義的性格研究の新しい展開に向けて(『権威主義的パーソナリティ』を踏まえた権威主義的性格尺度の導入;権威主義的性格と政治参加;権威主義的性格の形成要因としての家族関係―現代日本における実証研究から;権威主義的性格と環境保護意識―破壊性の観点を中心に;権威主義的性格を理解するために―権威主義的性格におけるコミュニケーションの問題と今後の課題)
著者等紹介
保坂稔[ホサカミノル]
1971年宮城県に生まれる。2003年上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了。現在、日本学術振興会特別研究員(PD:所属機関・名古屋大学大学院環境学研究科)社会学博士
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