内容説明
世界の平均的家族の持ち物と暮らしレポート。高級車を4台もつクウェート。1頭のロバしかもたず毎日40分かけて水をくみに行くアルバニア。自家用飛行機2台と4頭の馬をもち今日を楽しむアイスランド。2週間も食べられなくてもすべて神様が決めることというインド、生きていることが成功の印というグアテマラは驚くほど物が少ない。テレビも飛行機も見たことがなくても仏に守られているかのように静かに暮らすブータン。物質文明の先端で信仰生活になぐさめを得ているアメリカ。環境や人口といった地球がかかえる問題を考えると子供の未来が不安だというドイツ。物が溢れる日本。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
74
読み友様からのご紹介本です📚世界各国の暮らしの詳細。貧しくても豊かでも家族が一緒にいればそこには笑顔がある😊ボスニアにはショックを受けましたが😢アイスランドはやはりとても美しい。アフリカやアジアの自然な暮らしも素敵。幸せの国と言われているブータンの平均寿命の短さに驚いた😲😲😲男女ともに40代。でもデータが古いからかもしれない。2022/08/23
ネギっ子gen
61
【家の中のものを全部、家の前に出して写真を撮らせて下さい】高橋源一郎の「飛ぶ教室」でヤマザキマリが紹介したことで、1994年に発刊だが、ただいま話題沸騰の写真集。ということで、ラジオを聴いたわたしも便乗した。良かったです! 戦禍のサラエボから物に囲まれ暮らす日本まで、世界の平均的家族の持ち物と暮らしを写真で紹介する。世界の統計的に平均的な家族がどんな物に囲まれ、どんな暮らしをしているかを報告。ここで登場するウキタ一家同様に物が溢れる日本に住む者の一人として、豊かさとは? 家族とは? と問い掛けられた――。2023/01/21
とよぽん
56
あぁ、世界は広い。改めてそう思わされる。地球上に暮らす様々な家族、家、家具や生活用品、多様性を写真で感じる。巻末のデータに各国の平均収入が出ていたが、意外な国が富み、意外な国が貧しかったり、収入だけでは生活の豊かさは決まらないなと思った。少し古い本なので、今だったらどんな暮らしをしているのだろうと、続編を見てみたい。2023/02/11
ばりぼー
53
世界30ヶ国から「統計的中流家庭」を選択し、その家族が所有する家財道具を全て戸外に運び出して白日のもとにさらすという、物質文明の浸透度を観察した画期的写真集。表紙にもなっているマリのナトマ家には使い古した自転車が1台と粗末な食器しかなく、クウェートのアブドゥラ家にはベンツを含む新車が4台と24人用のソファーがあり、ボスニアのデミロヴィック家のバルコニーは砲弾を受けて崩れかけ、日本のウキタ家には電化製品や雑多な物が溢れている…。カメラマンが日常に肉薄して撮影した写真が示すコントラストは、かなり衝撃的です。2017/02/27
スプーン
40
94年の撮影。中東の人々の暮らしが美しいのが泣けてくる。それに比べ、この時期のボスニアはボロボロ。基本的に、物のあるなし、多い少ないと、幸福は関係が無いだろう。楽器は手放してはいけない気もした。2019/07/04