内容説明
名作映画「私が棄てた女」(浦山桐郎監督)の企画者でもあり、編集者でもある著者が、読み解いた遠藤文学の壮大なテーマ。遠藤作品の奥深い魅力を著者体験的遠藤論で迫る。
目次
“遠藤周作”との出会い
留学生活と夏休みの“テレーズ旅行”
『白い人・黄色い人』―魂の領域への志向
『海と毒薬』―神なき人間の悲惨
『おバカさん』―ガストンの生き方
『サド伝』と二度目の渡欧
『ヘチマくん』―愛することの意味
『狐狸庵閑話』―狐狸庵山人の虚像と実像
『わたしが・棄てた・女』―真の聖女とは何か
『留学』―日本とヨーロッパの距離〔ほか〕
著者等紹介
広石廉二[ヒロイシレンジ]
1931年小倉市(現在の北九州市)に生まれる。1955年、慶應義塾大学文学部フランス文学科を卒業、日活株式会社に入社。浅草日活、九州支社配給課、撮影所企画部配属。1970年退社、同年小学館に入社。2003年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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