魂の本性
性のお話をしましょう―死の危機に瀕して、それは始まった

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886791511
  • NDC分類 481.35
  • Cコード C0040

内容説明

性の不思議が、本書で次々に明らかにされます。背後には、オリジナリティーに富んだ生物学者の生涯かけた研究があります。彼女は、単細胞生物からヒトに至る、生物の複雑さの階層を、実験・観察に基いて理論化したのです。そして本書は、有性生殖の本質は遺伝子の若返りと修復であり、遺伝子の組み換えは修復の一方法にすぎないこと、遺伝子から「種」の謎に迫ることはできないことなど、定説を大胆に覆えします。創見に満ちた「性入門」です。

目次

第1章 性のはじまり(性とは何か;細胞の能力が高まる;死を克服する)
第2章 DNAと遺伝子とゲノム(アミノ酸をつなぐ情報;染色体の不思議;タンパク質のはたらき;巨大分子たちが行ったこと)
第3章 有糸分裂と減数分裂(有性生殖の三つの仕事;ディプロイド細胞の超能力;減数分裂のエキスパート)
第4章 卵と精子(卵と精子と受精卵;胚を保育する工夫;ついに胚を飼育する)
第5章 からだが出来る、そして雌と雄(多細胞の個体として確立する;位置や任務を知っている細胞;「雌と雄」とは何か)

著者等紹介

団まりな[ダンマリナ]
1940年、東京に生まれる。ともに生物学者であった両親のもとでの子ども時代のことなど、本書「おわりに」に詳しい。京都大学大学院理学研究科博士課程を修了して、70年に大阪市立大学理学部助手となる。同大学講師、助教授をへて97年から教授をつとめる。00年退官後は「階層生物学研究ラボ」の責任者として研究を続けている
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