内容説明
環極北地域、環オホーツク海地域、さらには日本列島で海獣狩猟と漁撈に生きた人びとの文化を、とくに回転式銛頭および雌形銛頭に焦点を当てて論究。著者の長年にわたる研究の集大成であり、関係者には必見の論集。
目次
民族誌にみる銛の構造と機能―エスキモーを中心として
第1部 日本列島をめぐる視点から(日本列島雌形銛頭の系譜問題と韓半島;中国東北地区における回転式銛頭と日本列島;日本先史時代回転式銛頭の系譜 ほか)
第2部 環オホーツク海地域という視点から(北サハリン・ハンツーザ貝塚出土遺物について;ノグリキおよびサドフニキ2遺跡出土遺物について;サハリン・ウスチ=アインスコエ遺跡採集の考古資料 ほか)
第3部 環極北地域という視点から(アラスカにおける漁撈文化の展開―海獣狩猟を中心として;ベーリング海峡周辺地域への鉄器の流入;ベーリング海峡周辺における回転式銛頭の発展過程について ほか)
著者等紹介
山浦清[ヤマウラキヨシ]
1947年東京都生。1971年東京教育大学文学部卒。1973年東京大学大学院修士課程修了。1977年東京大学大学院博士課程中退:東京大学総合研究資料館勤務(助手)。1986年東京大学退官:立教大学文学部・学校社会教育講座勤務(助教授)。1993年立教大学文学部・学校社会教育講座教授:現在に至る
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