獄中の人間学 - 対談

獄中の人間学 - 対談

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784884740917
  • NDC分類 304

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

17
目茶苦茶面白かった。古海忠之、城野宏は日本人戦犯として起訴され、刑期18年の判決を受けた撫順監獄の仲間。背表紙の推薦の言葉はあの瀬島龍三で古海のソ連抑留友達、序は岸信介で古海の満州時代の仲間。この本には書いてませんが里見甫とも親しい関係。古海は3高、東大法学部からの大蔵省のエリートで満州国設立期から財務担当の文官。ソ連にから中国へ引き渡されたが中国政府から「文官は死刑にしません」と言われて腹をくくる。帰国前に周恩来と会見、日本とのパイプ役を頼まれる。帰国後は大蔵省後輩で当時の首相池田勇人から電話があり→2021/06/05

小鈴

16
城野宏は古海の13才下。表紙の写真では右が城野。城野は昭和19年秋に負けるのがはっきりしてきたので無条件降伏するだろうと予測、植民地を失うから日本には資源がなくなる、だから資源豊富な山西省で独立しようと考えて、敗戦後に城野らのプランに共鳴した日本軍が志願して1万5千人残って、中国軍閥であり国民党の閻錫山ともに山西拠点に活躍。が、包囲されて閻錫山が逃げたので逮捕。反革命軍か日本戦犯かで共産党も悩んだようだが、日本戦犯として死刑を免れる。反革命軍なら銃殺刑。城野を生かしたのは日本との国交回復を見越したため。2021/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/912418
  • ご注意事項