ビッグ・ファーマ - 製薬会社の真実

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784884122621
  • NDC分類 499.09
  • Cコード C3047

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

12
書評からの印象 RHAPCというワンクール60万円もする薬が敗血症の治療としてFDAから認可されたのだが、敗血症ガイドライン作成に、この薬を作った製薬会社が資金供出していた。。。。なんか匂う。。。思えば日本でも効果が著明でない脳血管障害後遺症薬なるものが薬害がでるまで使われていた。2015/08/07

coolflat

6
製薬会社の作る薬のほんの一部だけが新薬であり、殆どの薬は既存の薬のバリエーション「ゾロ新薬」に過ぎない。そのため研究開発にかける金額はマーケティングにかける金額より遥かに少ない。製薬会社がかける多大な金はマーケティングの他に、連邦議会やホワイトハウスに対するロビイングがある。議員の数を凌駕する人数のロビイストを配置し、数々の選挙運動に資金を提供する。それにより特許延長の法律や薬の独占権を与える法律を成立させている。他にも自社に合う薬の病気の宣伝や臨床試験の資金提供など、真の意味での研究開発はないに等しい。2014/03/05

ビリー

3
いやー、やっと読めた。ずいぶん前から読もうと思っては挫折、、、を繰り返してたけど、今回やっと通して読み終わった。気付いたら出版から10年も経ってるじゃん。。。現状はどうなってんだろう。  しかしまぁ、メーカーはともかく、FDAはもうちょいまともだと信じたかったからちょっと悲しい。僕らは弱い。薬価に関しては日本はまだマシだけど、他の面に関しては日本も相当に歪んでるから、どうにか自衛しないと。。。2014/07/11

Saiid al-Halawi

2
黒いなぁ、製薬。これほどとは。特許を必要以上に延長出来てしまう問題は制度設計/デザインの問題が大きくて、製薬会社もそれを理解していたからこそ圧倒的なロビイング攻勢をかけていたのだという。そして同時に新たに「開発」したゾロ新薬(既存のものと効果の殆ど変わらない新薬)に取って代わるようマーケティングにもカネを掛ける。他にも、社の増収増益のため何ら公益に資することの無い活動に精を出すこれら"ビッグ・ファーマ"を克明に論難している。2011/08/21

Schuhschnabel

1
やや古いものの、製薬企業が莫大な利益を生み出す構造を明らかにし、それを激しく糾弾している。製薬企業の強欲さを前面に押し出しているものの、1980年代以降に現在のメガファーマが生まれた背景にはバイ・ドール法をはじめとした製薬企業を優遇する政策があり、政府や議会、そして彼らを選んだ有権者にも責任があることを忘れてはならない。臨床試験のファンディングを一括して行う公的機関を作るという構想は素晴らしいと思うが、15年経っても設立される気配はないので、ハゲタカジャーナルの淘汰などに作戦を変更する必要があるだろう。2019/12/21

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