内容説明
蒼穹を流れる雲の如く自由に、大地を焦がす灼熱の太陽の如く烈しく。歓喜、昂奮、屈辱、報復、エロス、流転の生、そして死―すべての無常と悲哀が輝く砂塵となってイスラムの乾いた風に吹かれ舞い去っていく。苛烈にして荘重な短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋 眉雄
12
どうしてこれが日本人に書けたのだろうかと思った。それと同時に、これは日本人にしか書けないなとも感じた。どのページを開いても、どの文章を読んでも、そこには取って付けたようなものが一切ない。体から出た本物の言葉で語られている。凄い。2016/09/30
