出版社内容情報
「体で感じなくちゃいけない」。ロックやマンガではおなじみのフレーズだ。構築主義的身体観からポップカルチャーを新たに語り直す、若手研究者たちによる刺激的な論考。
内容説明
音楽、マンガから映画、演劇、推理小説・SFまで、構築主義的身体観でポップカルチャーを新たに語り直す、若手研究者たちによる刺激的な論考。
目次
序章 「からだ」と「こころ」は違うのか?―心身二元論とその克服
第1章 マドンナの“越境”をめぐって―「ヴォーグ」におけるアイデンティティ・ポリティクスとその暴露
第2章 Do We Rock?―ロックを歌うロックの言語と身体性
第3章 トランスヴェスタイトの身体―安野モヨコ『ジェリーインザメリィゴーラウンド』のモモちゃんとミリちゃんのばあい
第4章 阪妻の立ち回り再考
第5章 曽我廼家五郎の声と身体―一九三〇年代における二つの「想像の共同体」をめぐって
第6章 危うい身体を生きる少女たち―「指輪ホテル」の場合
第7章 バロウズ、あるいは中毒と方法
第8章 ロス・マクドナルドには首がない
終章 「身体」はどこにある?―身体、近代、ポストモダン・パロディ