出版社内容情報
序 章 クリステヴァを通して読むD・H・ロレンス
〈第1部〉
第1章 『息子と恋人』
第2章 『恋する女たち』
第3章 『カンガルー』
第4章 『羽鱗の蛇』
第5章 『チャタレー卿夫人の恋人』
〈第2部〉
第1章 『アロンの杖』と『ミスター・ヌーン』
第2章 「馬で去った女」と『偉大なギャツビー』
第3章 『チャタレー卿夫人の恋人』と『マディソン郡の橋』第4章 ロレンスとエマニュエル・レヴィナス
第5章 詩「幕屋」と「死んだ男」、そしてスピノザの『エチカ』
第6章 『ロスト・ガール』とバフチンの「カーニヴァル論」
なぜD.H.ロレンスは『チャタレー卿夫人の恋人』に象徴される“幻想の女性”を描き続けたのか? そのなぞを精神科医ジュリア・クリステヴァの理論にもとめ、ことのほか母との結びつきの強かったロレンスの精神の旅路を辿る新評論。
内容説明
なぜD.H.ロレンスは『チャタレー卿夫人の恋人』に象徴される“幻想の女性”を描き続けたのか?そのなぞを精神科医ジュリア・クリステヴァの理論―“アブジェクシオン”と“間テクスト性”にもとめ、ことのほか母との結びつきが強かったロレンスの精神の旅路を辿る新評論。
目次
クリステヴァを通して読むD・H・ロレンス
第1部 作品に見るロレンスの精神の旅路(『息子と恋人』―母との訣別;『恋する女たち』―新しい愛の形;『カンガルー』―母も父も;『羽鱗の蛇』―力を求めて;『チャタレー卿夫人の恋人』―言葉のなかでの甦り)
第2部 間テクスト性批評(『アロンの杖』と『ミスター・ヌーン』;「馬で去った女」と『偉大なギャツビー』;『チャタレー卿夫人の恋人』と『マディソン郡の橋』;ロレンスとエマニュエル・レヴィナス;詩「幕屋」と「死んだ男」、そしてスピノザの『エチカ』;『ロスト・ガール』とバフチンの「カーニヴァル論」)