内容説明
オースター・ワールド、と人はいう。では一体、それはどんな世界なのか。本書の目的はそれをさまざまな角度から検証していくことにあるといっていい。いわばオースター・ワールド探査行というわけで、その鳥瞰図のようなものを、各作品の梗概・解題、キーコンセプトの分析、そしてオースターとの対話などを通して最終的に浮かび上がらせる。
目次
1 オースターとの対話(聞き手 ラリイ・マキャフリイ&シンダ・グレゴリー;聞き手 マーク・アーウィン)
2 オースターを読むためのキーコンセプト集(ユダヤ性;アメリカ性;フランス;野球 ほか)
3 オースター作品・梗概と解題(『孤独の発明』;『ニューヨーク三部作』;『最後の物たちの国で』;『ムーン・パレス』 ほか)
4 増補・四つの作品の梗概と解題(『なぜ書くか』;『その日暮らし』;『ルル・オン・ザ・ブリッジ』;『ティンブクトゥ』)