内容説明
本書は、「酵母を学ぶ」「酵母を研究する」ための本ではなく、「酵母をいかにうまく使うか」「どう使うか」「ナニができるか」ということを主題にしている。さらにそれとは相反することかもしれないが、酵母を用いた実験に対する読者のイマジネーションを広げることで、読者の実験のバリエーションが広がると考え、理論的な部分やいまだ確立されていない新しい実験法についても若干述べた。酵母実験法は、より成熟した手法をめざし常に進化をしていくものといえるであろう。バイオ実験に欠かせないアイテムとなった酵母を有効に利用して、あなたの研究の進展に役立ててもらいたい。
目次
第1章 酵母の性質と培養法
第2章 形質転換の理論と実験法
第3章 two hybrid法によるスクリーニング
第4章 平板培地のレプリカ法
第5章 酵母からのDNAの調製
第6章 酵母からの全RNAの調製
第7章 酵母の遺伝学とその他の応用法
著者等紹介
水野貴之[ミズノタカユキ]
産業技術総合研究所
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