美学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 611p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784878933615
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C0010

内容説明

ハイデガーに先行するドイツ存在論哲学の巨匠。新カント派を継承しつつフッサールの影響下に現象学的美学を立ち上げ、20世紀初頭の思想界に絶大な影響を与える。芸術美ばかりでなく自然美をも視野に収め、日常生活者の実感に符節する待望の名著。本邦初訳。

目次

序論
第1部 現象関係(美的作用の構造;美的対象の構造;自然および人間界における美)
第2部 形式と累層(芸術における層序;美的形式;美における統一と真理)
第3部 美の価値と種類(美的価値;崇高と優美;滑稽)
補遺

著者等紹介

ハルトマン,ニコライ[Hartmann,Nicolai]
ハルトマンはバルト海に面したラトビアのリガに生まれた。8歳にして最愛の父を不可解な事故で突如失い、母に共感をもてなかった少年にとって、このときほどの困難はのちの生涯に2度となかったという。15歳で独立してペテルブルグのドイツの教会学校に移る。1902~03年にはドルパートで医学を学び、やがてペテルブルグで哲学を学ぶ。日露戦争でロシアが敗北し1905年に大学が閉鎖されたのを機にマールブルク大学に移り、新カント学派のコーエン、ナトルプの指導をうけ、1907年学位を取得した。マールブルク・ケルン・ベルリン各大学の教授を歴任。フッサールの現象学の影響をうけて新カント学派(マールブルク学派)を脱し、のちハルトマン独自の存在論的立場に転じた

福田敬[フクダケイ]
1928年東京生まれ。’52年東京大学文学部美学美術史学科卒業。’54年同大学院修了。’59~61年在独。’66年トキワ松学園短期大学講師、助教授、教授を経て現在、同短期大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。